先日RPGアツマールで公開した
ちくわと勇者 のゲームデータを更新しました。
素材ファイルを圧縮して軽量化しました。
普段のゲーム制作において動作が重くならないよう
注意しなければならないと思いました。
などと先日の記事で書きましたが、
ツクールMV製の自作ゲームはまだまだ容量を圧縮する
余地があるのではないかと思ったので、色々とごじょごじょとやってみました。
前回、RPGアツマールにちくわと勇者を公開した時の
ゲームの容量は約60MBでした。
ツクールMVで新規プロジェクトを作成した直後は
ゲームデータ容量は400MB近くあり、
それを思えばかなり容量削減はできたと思いますが、
まだやりようはあるのではないか・・・
そう思って色々やってみたところ、
容量が60MBから約38MBになりました!
そこで、容量削減のために有用と思われる方法を紹介してみます。
基本方針
ゲームデータ容量400MBのうち、
大半は画像素材とサウンド素材が占めているので
画像とサウンドをいかに圧縮できるかがポイントになります。
また、ゲーム内で使用しない素材があるなら
ゲームデータから除外すると良いでしょう。
つまり、ゲーム容量削減のためのポイントは下記3つにまとめられます。
1.使っていないファイルをゲームデータに含めない
2.画像データを圧縮する
3.サウンドデータを圧縮する
これらを1つずつ説明していきます。
これは結構な長文になりそうなので、複数回の記事に分けて書こうと思います。
1:使っていないファイルをゲームデータに含めない
これが一番簡単な容量削減ですね。
先ほどのゲームデータ400MBというのは
デフォルトで用意されている素材を全て含めた容量となりますが、
ゲーム内でその全ての素材を使用するとは限りません。
長編大作ならまだしも、ちくわと勇者のような短編ゲームでは
使わない素材がかなりある状態です。
これについてはRPGツクールMVの場合は
デプロイメント時に「未使用ファイルを含まない」にチェックを入れておけば
文字通り未使用のファイルを含まずにゲームファイルが出力されるので
容易に容量削減ができます。
これだけでもかなりの容量削減効果があります。
しかしながら、もう少し突き詰めるなら
「未使用ファイルを含まない」がどういった基準で
未使用ファイルを除外しているのかある程度調べる必要があると思います。
「未使用ファイルを含まない」にチェックを入れてゲームを出力してみると
確かに未使用のファイルは大半除外されるのですが
出来上がったゲームファイルの素材フォルダの中を覗いてみると
あれ?この素材使った覚えないんだけどな~
という具合に、未使用と思われるファイルがいくらか残っていたりします。
単なる思い違いで実は使っていたから除外されなかった可能性もありますが、
本当に使っていないなら除外できた方が良いでしょう。
そこで気になったのが「データベース」の設定です。
データベースでは、アクターやアイテム等々データの設定ができるわけですが、
このデータベースで設定したグラフィックなどは
「未使用ファイルを含まない」にチェックを入れても
未使用ファイルとはみなされず除外されなくなります。
例えば上の画像は「アクター」の設定画面ですが
ハロルドとテレーゼというキャラが設定されています。
ではここでゲーム内でテレーゼを一切登場させないように
シナリオを作ったとします。
すると当然、ゲーム内でテレーゼは一切登場しませんが、
データベース内にテレーゼの設定は残っているため
デプロイメント時に、テレーゼの顔グラフィック、歩行キャラ、[SV]戦闘キャラの
グラフィックは除外されなくなってしまいます。
これは他の設定項目でも同様の事が起こります。
「アクター」:顔グラフィック、歩行キャラ、[SV]戦闘キャラ
「アイテム」:アニメーションの欄に設定した戦闘アニメ
「敵キャラ」:敵の画像
「タイルセット」:タイルセットとして使用している画像
「システム」:「乗り物画像」の欄に設定した歩行キャラ画像
「音楽」、「効果音」に設定したサウンド
これらの項目で設定した画像、サウンドは
例え設定したものをゲーム内で一切登場させていないとしても
未使用ファイルとはみなされません。(上記以外の項目にも該当する箇所があるかもしれません)
そのため、全く使用する予定のないアクターや敵キャラなどが
データベースに残っているなら、クリアしておくと良いでしょう。
次回は画像データの圧縮について書いていきたいと思います。
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